境内のご案内|樹木葬の陽光の杜 龍散禅寺。

境内のご案内

龍散禅寺は金鳳山を背景に約六千五百坪の境内を有し、 参拝者をおもてなしするための施設が充実しています。
流れ枯れ山水の日本庭園をはじめ、優美な竹林から見る境内の風景は、まるで京都の小路を散策でもしているような気分を味わうことが出来ます。緑の木立に囲まれた境内の散策は、都会の鬱蒼を忘れさせてくれる森林浴です。
沢山のフィトンチットを浴びながら、野鳥の鳴き声に耳を澄ませてください。可愛い野鳥のさえずりはバードヒーリングとして、疲れた心を癒してくれます。
ぜひ伊勢原の小京都で素敵なひと時をお過ごしになりませんか。みなさまのご参拝をこころからお待ちしています。

金鳳山

金鳳山は龍散禅寺を包むようにそびえる緑豊な聖山で、斜面には約七千株の紫陽花が植えられています。紅葉の時季には山全体が色艶やかな深紅の杜にかわります。金鳳山には二つのエピソードが伝えられていますが、一つは金鳳山の名の由来です。
その昔この山に金色に輝く2羽の鳳凰が舞い降り、見る間にそのお姿が毘沙門天と吉祥天女になったといい伝えられてきたことから、やがて金鳳山と呼ばれるようになり當山の山号になりました。
毘沙門天は仏教の守護神で龍散禅寺と参詣者の守護を、吉祥天女は吉祥と財福を与えてくださる同じく仏教の神です。
また仏教では毘沙門天と吉祥天は夫婦であるとされていることから、「縁結び」「夫婦円満」の聖地、また「財福招来」「金運アップ」の縁起の山として老若男女多くの方々から親しまれています。

歌舞伎門から竹林を抜けると、山頂に通じる参詣道は幾つかのルートが選べます。途中祠に祀られた四天王や十六羅漢が拝登者を優しく出迎えてくれます。 頂上には展望東屋があり、登頂者にひと時のくつろぎの場を提供しています。山頂からは条件がいい日にだけ「大山」が見事なパノラマとして、まるで一枚の風景画のように見渡すことが出来ます。

金鳳山と呼ばれるようになってから、この山頂から大山を見ることが出来ると願い事がかなうとの話が広がり、やがて大山詣での前に拝登して大山を見ることが出来れば願い事が届き、大山詣での帰りに金鳳山から大山を見ることができれば願い事がかなうといわれるようになりました。これも龍散禅寺が大山の麓に位置することから大山詣での参拝者が願いを込めて伝えてきたのかも知れません。これが金鳳山二つ目のエピソードです。

円通殿

円通殿は龍散禅寺でもっとも大きな仏閣です。内部拝観の際、はじめに天上を見上げますと百合や桔梗など神奈川県下に咲く季節ごとの美しい花々が見事に描かれているのを見ることができます。
これは観世音菩薩の悟りの世界を天井画によって表現したもので、訪れた拝観者を現世において観音浄土にいざなってくれます。拝観者の多くが寝転んで天上画を見上げるようになってからは 「寝転び天井」などとも言われています。

正面には日本で一番大きいとされる楠木の一木彫りの聖観世音菩薩坐像がお奉りされていて、伊勢原観音としてたいへん有名です。 この仏像は樹齢八百年の一本の大楠から彫り出されたもので、高さが約3.5m(仏身のみ)あります。また胎内には聖観世音菩薩の化身 千手観世音菩薩が奉安されていて、特別に胎内拝観をすることができます。
龍散寺では「お見上げ参り」といって、観音さまの胎内を見上げながら胎内仏に願いをかけることで、その願い事がかなうといわれています。
観世音菩薩は現世において人々をお救いになり、ご利益をもたらす仏さまですが、とくに伊勢原観音は病気封じに効験があるといわれています。
円通殿は多目的ホールも完備していて、檀信徒や一般参拝者に開放しております。<拝観料300円> 胎内特別納経の受付もしております。

龍散寺客殿

龍散寺客殿として、日本最古の会社 金剛組により建設され、待合所、会食場、寺務所等が配置されております。

庭 園

瀟洒な東屋のある枯れ山水の日本庭園です。庭園内には貴重な山野草が植えられ、季節ごとに可憐な花を咲かせています。また天気の良い日にはたくさんの野鳥が訪れ、都会では聴くことのできない心地よい鳴き声をきかせてくれます。
散策の途中、人知れずひっそりと咲くお花を見つけて愛でるのが楽しくなる庭園です。

龍散禅寺のお花

いま多くの人々が心の安らぎと癒しを求め草花に親しもうとしています。
龍散禅寺はこうした花木をご縁として参拝される方々にたいして、老若男女、宗教という垣根を越えて「いのち」や「祈り」の尊さ、「やすらぎ」や「癒し」を具現化する場となるよう取り組んでいます。またこのような寺院は「花寺」と呼ばれています。
龍散禅寺は「東国花の寺百ケ寺」にも選ばれている花の寺です。四季折々、境内を彩る花木や野鳥とともに、多くの皆様のご参拝を心よりお待ちしています。

お花マップ

お花カレンダー

※天候等の影響により、花の開花時期がカレンダーの記載時期と若干異なる場合があります。
※お寺のお花はもちろん、山野草は参拝者みなさまのための大切ないのちです。ゴミを捨てたり、草花を採ったり、持ち帰ったりしないよう、心さわやかな拝観としてください。
※ご朱印をご希望の方は、受け処にて受付をいたしていります。

ご希望の方には「東国花の寺百ケ寺」の朱印帖ガイドブックの頒布をしております。上巻・下巻各¥1,600(税込)